毒舌で知られる米ラジオ番組の人気司会者ハワード・スターン(68)が、オーストラリアへの入国問題で揺れる男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)を「くそ野郎のジョーカー」とぶった斬った。

スターンは自身の番組で、新型コロナウイルスのワクチン接種免除を巡ってオーストラリアへの入国を拒否されたことを発端に次々と過去の問題行動が明るみになったジョコビッチに対し、「最初に聞いたのは、コロナワクチンを接種したくなくて、奔走しているということだ。彼はテニス界から追放されるべきだ」とコメント。「ワクチンを接種するかどうかは個人的な決断」と話し、義務化に反対の立場を示していたとされるジョコビッチは「喫煙は個人的な決断」と言っているようなものだと述べ、「それは真実だが、私の目の前では吸うな」と一蹴した。

その後も、新型コロナの陽性が判明した直後にマスクを着用せずイベントに出席していたことを「他の人のことを気にしていない」と批判し、「テニスを辞めるべきだ」と主張。さらに、ワクチン接種免除の理由として12月にコロナに感染していたことをあげていたことについても、「うそかもしれない」と接種免除のための言い訳である可能性を示唆した。

(ロサンゼルス=千歳香奈子)