新型コロナウイルスの感染拡大は、静岡ブルーレヴズの今季ホーム開幕戦も中止に追い込んだ。ラグビー・リーグワンの同チームは14日、23日の第3節東京サントリーサンゴリアス戦(ヤマハスタジアム)の開催中止を発表した。13日に選手・スタッフで新たに11人の陽性反応が確認され、今月に分かった感染者数は計38人となった。感染拡大に歯止めがかからず、第3節のキックオフ予定時間の48時間前までに、試合登録に必要な選手がそろわないと判断した。これで静岡の試合は、開幕3戦連続で中止となった。

山谷拓志・代表取締役社長はコメントを発表。「クラブを代表して、心からおわびを申し上げます。現在、チームは活動を一時停止。罹患(りかん)者の回復に努めております。再開後の活動や試合に向けてモチベーションを保ち、今後のホームゲームに向けて安全に皆様をお迎えする準備を進め、感染防止対策を徹底して参る所存です」。

元日本代表選手の五郎丸歩CRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)は、第3節の入場券付きの1泊2日ツアーを企画。ホームゲームを満席にする試みを続けていた。ヤマハスタジアムでの試合は第4節にも予定されているが、練習再開は未定のままだ。