コベルコ神戸スティーラーズ(旧神戸製鋼)が、開幕2連敗を喫した。

横浜キヤノンイーグルスに計8トライを奪われ21-55の完敗。前半52秒で先制されると同12、14分には2連続ノーホイッスルトライを許す屈辱だった。右ふくらはぎ痛から復帰し、初先発した日本代表プロップ具智元(27)が負傷交代と泣きっ面に蜂で9位に低迷する。

大阪(旧NTTドコモ)も16-35でBL東京(旧東芝)に敗れ、2連敗で最下位となる12位。

   ◇   ◇   ◇   ◇

まさかの幕開けだった。キックオフの球を、神戸の日本代表FB山中がノックオン。直後のスクラムから横浜SO田村にキックで背後を突かれ、開始52秒でトライを許した。その後も簡単に1発で抜かれ同12、14分と屈辱的な2連続ノーホイッスルトライを献上。故障から復帰し初先発したフランカー橋本主将は「80分間試合をコントロールできずに終わってしまった。ラグビーの基本に立ち返るしかない」と振り返った。

昨年2月の対戦では73-10と圧倒し、TL時代は8勝1敗と相性の良かった相手だけに後味が悪い。山中は「僕のミスから流れを悪くしてしまった」と悔しそう。開幕2連敗で12チーム中9位に沈み、今後は22日に東京ベイ(旧クボタ)、29日に埼玉(旧パナソニック)と強豪との対戦が続く。

17日には日本選手権7連覇達成の直後に見舞われた阪神・淡路大震災から27年となる。復興のシンボルとして、初勝利が待たれる。