北京五輪のスピードスケート女子団体追い抜きで銀メダルを獲得した高木菜那(29=日本電産サンキョー)が、4月4日に引退会見を行う方向で調整していることが14日、分かった。

12日の今季W杯最終戦で「最後のレースというつもりではいる」と引退を示唆していた。

高木菜は妹の美帆とともに18年平昌五輪の団体追い抜きで金メダルを獲得。平昌で初採用されたマススタートでも初代女王の座をつかんだ。北京では団体追い抜きで連覇に挑んだが、ラスト60メートルで転倒。涙の銀メダルとなり感動を呼んだ。

今季を「集大成」と公言し、臨んでいた。肉体強化のトレーニングを依頼していたスポーツ庁の室伏広治長官にも、現役引退後の進路について相談していた。所属先の日本電産サンキョーも今月1日、スケート部の廃部を発表。妹とともに日本スケート界の一時代を築いた。