飛び込みで11年世界選手権代表の馬淵優佳(27)が、ミキハウスと所属契約を結ぶことが27日、分かった。水泳関係者によると、近日中にも発表される見通し。今年1月に約4年半ぶりの現役復帰を表明した馬淵は、心強いバックアップを受けて、競技に向かう。

馬淵にとっては、最高の所属先だ。ミキハウスは、五輪柔道3連覇の野村忠宏氏を象徴的な存在として、多くのアスリートが所属。昨夏の東京五輪でも飛び込み寺内健、空手清水希容、レスリング文田健一郎らが活躍した。スポーツに理解がある同社が、カムバックする馬淵の考えに共鳴して、支援をするという。

馬淵は、17年8月を最後にプールを離れていたが、東京五輪に刺激を受けて「やり残したことがあると思った」。夫の競泳瀬戸大也、家族からは復帰を応援されており、子育てについても両親の協力を得ている。

昨年12月に、練習のつもりで出場した石川県での中田周三杯でいきなり4位入賞。16歳だった高2で日本代表として世界選手権に出場しており、美しい入水を最大の武器にしている。馬淵自身は「パリ五輪に向けては厳しい道のりになると思います。まずは1歩1歩進んでいきたい」と話している。今後は同社のサポートを受けて、今年後半の日本選手権を目指す。