東京オリンピック(五輪)バドミントン混合ダブルスで銅メダルの渡辺勇大(24)が31日、今後はプロ選手として活動することを表明した。所属先の日本ユニシスを退社し、4月1日より「BIPROGY(ビプロジー)」に社名変更する同社とプロ契約を結ぶ。

オンライン会見に臨んだ渡辺は、「プロ選手としての責任、覚悟、自覚を持ってBIPROGYに貢献できるように努めたい」と話した。国内現役選手のプロ転向は奥原希望、桃田賢斗(27)に続き3人目。

プロ転向を本格的に意識するようになったのは東京五輪後と明かし、「メダルを獲得し、より競技の普及に携わりたいと思うようになった」。

今後は海外リーグ参戦や、個人スポンサーの獲得、大会イベントのプロデュースを手がけるなどの構想を持っている。「実現すれば自分やバドミントンの価値が上がると思う。現役選手として何ができるか考え、活動の幅を広げることで、バドミントン選手を目指す子どもたちの選択肢を増やしていきたい」と話した。

混合ダブルスでペアを組む東野有紗は、引き続きBIPROGY社の社員として活動。男子ダブルスでパートナーだった遠藤大由は現役引退に伴い、同社バドミントンチームのコーチに就任する。

渡辺は24年パリ五輪に向け、混合ダブルスでは「金メダルを目指している」と公言。一方で男子ダブルスについては「いろいろな人と相談して決めていきたい」と話すにとどめた。