24年パリオリンピック(五輪)へ、期待の2選手が大阪市内のミズノ本社での入社式後、会見に臨んだ。陸上短距離で昨年の東京五輪女子400メートルリレー代表の児玉芽生(22)と、競泳で東京五輪女子自由形800メートルリレー代表の白井瑠緒(22)。社会人として、競技者として意気込みを語った。

児玉は「歴史ある会社の入社式を迎えて、より責任感を感じています。社員として結果を出さなければと、気が引き締まる思いです」と語った。

日本女子短距離界を引っ張ってきた福島千里さんの後継者として期待される。児玉の自己記録は11秒35で、日本記録は福島さんの11秒21。「まず日本記録を更新しないと、世界では戦えない。今年中に更新したいと思っています」。

その先に今夏、米オレゴンで開催される世界選手権がある。標準派遣記録は11秒15。春からの大会で「まずは11秒3台をコンスタントに出せるようになって、記録を目指したい」と意気込んだ。

白井は200メートル背泳ぎでパリを目指す意向だ。「持ちタイムで世界と戦える種目。今は調子いいとは言えないがあと2年、努力していけばメダルに手が届くと思っている」。

それぞれに大きな夢と目標を胸に抱いた門出の春を迎えた。【実藤健一】