日本スケート連盟は21日、都内で理事会を開き、スピード部長の川上隆史氏はスピードスケート・ショートトラックのナショナルチームが解散すると発表した。

2月の北京五輪(オリンピック)で98年長野五輪以来のメダル獲得を目指したショートトラックは、ナショナルチームとして長野・野辺山を拠点に強化を続けてきた。だが、五輪では女子1500メートルの菊池純礼(富士急)による8位入賞が最高となり、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けては各選手の所属先で強化する方針となる。

川上氏は「技術以上にフィジカル面。(これまで通りで)世界に追いつくのは難しい」としつつ、2年後にはナショナルチームの再編成も視野に入れているという。

これまでナショナルチームのヘッドコーチを務めてきた長島圭一郎氏は、スピードスケートのコーチに就任。ショートトラックの強化部長は河合季信氏が務める。北京五輪に出場した女子の神長汐音(全日空商事)はスピードスケートに転向し、同五輪代表の菊池純、菊池耕太(恵仁会)、小池克典(全日空商事)は「ディベロップメント強化選手」として、スピードスケートの同強化選手とともに、競技の枠を超えて成長を目指していく。【松本航】