人魚たちが、美しい吸血鬼に変身-。アーティスティックスイミング(AS)の日本選手権は2日、東京辰巳国際水泳場で第2日が行われ、チーム・テクニカルルーティン(TR)に日本代表(吉田萌、京極、佐藤、木島、比嘉、柳沢、藤井、吉田理)がオープン参加。マーメイドジャパンの愛称を持つチームは、「吸血鬼~バンパイア~」をテーマに演技し、92・3630点をマークした。オープン参加のため順位に反映されないが、全体トップとなるスコアだった。

吸血鬼らしく血の付いた口元を拭うしぐさなどを交え、迫力満点かつスリリングに水中で舞った。前日のハイライトルーティンの反省を生かし、この日は一体感のある演技をチーム全体で意識。昨夏の東京五輪代表の京極おきな(20)は「焦らずに落ち着いてできた」とうなずいた。

吸血鬼の目や耳をイメージした斬新な衣装は、黄色など蛍光色のデザインも施され、水中から飛び出したときにひときわ目を引く。京極は「チーム全員でアイデアを出して、そのなかから選んでもらった衣装。みんなの思いが詰まっている」と笑顔。東京五輪では惜しくも4位だったが、この衣装で世界選手権(6月、ブダペスト)のメダル獲得に挑む。【奥岡幹浩】

【関連記事】水泳ニュース一覧>>