仙台89ERSは15日、今日16日午後7時から高松市総合体育館で行われる香川ファイブアローズとのプレーオフ準決勝第3戦に向け、高松市内で個人練習を行った。

香川戦ではここまで出場がない神里和(27)はコート外から見た第1、2戦を「初日はチームのスペーシング(スペースの使い方)がとても良くて、気楽にシュートを打てていた感じがします。でも2戦目はスペーシングが悪く、ビッグマンも気持ち良くシュートを打てていなかった」。第1戦はそれぞれ2桁得点と躍動した外国籍選手3人も、第2戦の得点は1桁に抑え込まれた。寒竹隼人(35)も「第1戦で僕たちがうまくいっていたところに香川さんが対応してきて、なかなか流れをつかめずに終始戦ってしまった」と反省。第2戦は香川の対応力に完敗した。

第3戦はこちらが対応する番だ。ほぼ完璧に封じ込まれたインサイドも、破られた堅守も組み直して「89ERSのバスケット」をひたむきに遂行する。寒竹は「コーチ陣の戦略を信頼している。早く明日になってほしいですね」と笑顔を見せた。神里も「ここまで2戦抜けているので僕が入ることによって、また違ったエネルギーやポジティブなパワーが生まれると思う。チームに勢いを与えられるようなプレーができたら」と、第3戦へ意欲十分。気持ちは高まる一方だ。

悲願の「B1昇格」を決めてみんなで喜びたい。寒竹は仙台のブースターに「離れていても一緒の気持ちで戦ってくれているのはものすごく心強い。勝ってみんなで喜びを爆発させたいです」と思いを寄せた。昨季届かなかったB1まであと1勝。決してこのチャンスを逃さない。【濱本神威】