B1新潟アルビレックスBBの平岡富士貴監督(48)が今季を振り返り、来季、22-23年の抱負を話した。新潟は7勝45敗で東地区11位、リーグ全体22位とBリーグ参戦後初の最下位に沈んだ。群馬をB1昇格に導いた後の昨年6月に14-15年以来の新潟の監督に復帰した指揮官は、12日に続投が決定。再建を託される2季目は今季の反省を踏まえて、チームを改革する意欲をみせた。

平岡監督は続投決定後、来季の編成に着手。19日までに4選手の退団決定とチーム刷新が進む。昨年6月の監督就任時は他チームの編成がほぼ終わっており、強化に関わることはほとんどなかった。今年は要望をクラブに伝えながら携わっている。

「26年から始まる新B1参戦を目指しています。そのために勝たなければならない。来季はB2降格もある。降格したら、そこから遠ざかってしまう。いいシーズンにするためには、人も代えていかなければ」

昨年10月の三遠戦から今年1月の北海道戦までリーグワースト26連敗を記録した。1試合平均得点は70・4点、同失点は83・7点、同ターンオーバーは15・2。得点できず、ミスから失点した。

「ターンオーバーが多いのは人任せなプレーをしてしまうから。ボールをつなぐ前の判断が良くなかった。1対1で攻め切る、守り切るところも不足していた。攻撃の終わり方が悪ければ、当然、相手に逆襲で走られる」

課題克服には補強が必須。それはチームが変化することでもある。

「テンポを上げられて1対1に強い選手、スピード、シュート力、状況判断能力があって、という選手を獲得しないと。今村佳太(20年に新潟から琉球に移籍)のようにチームの顔になるべき選手が出ていってしまう。そういう悪い流れも変えなければ」

昨年6月、14-15年以来の新潟監督を引き受けた。選手で5年、コーチ、監督で10年在籍したチームへの愛着は薄れていない。

「プレーしたいと思ってもらうチームにならなければならないのに今の新潟はそうではない。何かを継承するより新しいものを出していきたい。あんなに悔しい思いをしたのだから、今が変えていく絶好のタイミング。来季は1試合でも多くの勝利をファンにお見せします」