4大大会4度の優勝を誇る世界38位の大坂なおみ(24=フリー)が、ウィンブルドン欠場の可能性を示した。1回戦で、同28位で第27シードのアマンダ・アニシモバ(米国)に敗れた後、「自分は世界ランキングが上がると燃えるタイプ。そのポイントがつかないと、気持ちが100%出場に向かない」と話した。

ウィンブルドンの主催者は4月、ウクライナへの軍事侵攻を理由に、ロシアとベラルーシの選手の出場を認めないと発表した。この決定に対し、プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)の世界ツアー統括団体と、国際テニス連盟(ITF)は20日、ウィンブルドンに世界ランキングのポイントを与えないことを決定した。

大坂は「ポイントがなければエキシビションと同じように感じてしまう」という。ウィンブルドン前の芝の大会で、6月13日開幕のベット1オープン(ベルリン)へは「ポイントもつくし、(芝の)経験にもなる」と、出場の意向を表明した。

ただ、「まだ最終決断はしていないが、現状は、出場しない方向に(気持ちは)傾いている」という。ウィンブルドン開催まで約1カ月。再び世界ランキングのポイントを付与させる可能性も残されているが、「もし芝でプレーしなければ、続くハードのシーズンで頑張りたい」と話した。

◆全仏オープンテニスは、5月22日から6月5日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドとテニスワールドでライブ配信される。