男子決勝は、加藤学園が2-0で静岡学園を下し、大会史上最多の5連覇を飾った。男女の優勝校は、8月6日開幕の全国総体(愛媛県松山市)に出場する。

加藤学園の先陣を切った板東新(3年)が、残り2秒で大外刈りを決め、チームに勢いを与えた。3月の全国選手権81キロ級個人戦で4強入りを逃した後、今大会の団体戦のために練習を積んだ技。春に勝てなかったことを反省し、「引き分けではだめ。組み際で繰り出すと決めていた」。終盤で狙い通り、相手が引いた瞬間を攻め込んだ。「絶対に勝つつもりだった」と汗をぬぐった。続く3人は、相手の攻撃に耐えて引き分けた。

最後は大将の奥大地(3年)が、得意の大内返しで攻め、延長後の技ありで決着をつけた。岡本謙治監督(45)の次男・剛道主将(3年)は「チームを大会史上初の5連覇に導けてうれしい」と笑顔。春の全国選手権で自身が敗れ、団体戦を落としただけに、慢心はない。「1本を確実に取れるようにし、全国高校総体でベスト4以内を目指したい」と力を込めた。【倉橋徹也】