初出場の花車優(22=キッコーマン)が銀メダルを獲得した。

決勝で2分8秒38をマークし、2位を同着で分け合った。花車は「ベスト(2分7秒99)には及ばなかったが、メダルを取れてほっとしている」と喜びをかみしめた。

果敢に攻めた武良竜也(25=ミキハウス)が4位に健闘。東京五輪金メダルのアイザック・スタブルティクック(オーストラリア)が優勝した。

前半は8人中7番手に控えた花車。持ち味である後半の強さを遺憾なく発揮した。同じように後方から進んだ東京五輪金メダルのスタブルティクックを見ながら、タイミング良くスパート。その優勝候補が意外に突き抜けず、「ちょっと欲張ってしまった」。浮き足立ちそうになるところをぐっと我慢し、「粘り強くメダルを取れた。自分の強みを出せたと思う」とうなずいた。

丸亀高2年時に100メートル平泳ぎでインターハイ優勝。東洋大に進学し、名将平井伯昌コーチの門下に入った。こつこつと練習に励み、卒業直前の今年3月、日本選手権で優勝を果たし、日本代表に初選出。伸び盛りの勢いそのままに、世界一を決める大会で躍動した。