アジア・オリンピック評議会(OCA)は19日、中国の新型コロナウイルス感染拡大で延期を決めていた杭州アジア大会の新日程を23年9月23日から10月8日までと発表した。

今回19回目を迎える4年に1度のアジアの総合競技大会。当初は今年9月10日から25日まで開催される予定だったが、杭州に隣接する上海がロックダウン(都市封鎖)状態になるなど収束の見通しが立たなかったことから、OCAが5月に延期を決定していた。

その後、作業部会が約2カ月間かけて中国オリンピック委員会、杭州アジア大会組織委員会、各ステークホルダー(利害関係者)などと議論を重ねてきた。ほかの主要国際スポーツ大会と重ならないよう開催時期を探り、新たな会期をようやく確定させた。

大会には40競技に1万人超が参加予定。日本は競泳の池江璃花子や大橋悠依、柔道の大野将平、ウルフ・アロン、素根輝ら東京五輪代表勢の出場が内定し、卓球は張本智和、早田ひな、平野美宇らが名を連ねていた。

大規模な国際スポーツイベントを巡っては、コロナ禍で東京オリンピック(五輪)が20年から21年に1年延期された例があった。26年アジア大会は愛知県と名古屋市で共催される。【木下淳】