4大大会4度の優勝を誇る世界39位の大坂なおみ(24=フリー)が、1回戦の第2セット途中で棄権した。先週のシティオープンで準優勝した同31位のカイア・カネピ(37=エストニア)に6-7、0-3となったところで途中棄権となった。

大坂は、第1セットの3-4でトレーナーを呼び、腰のマッサージを受けた。「試合開始から腰に違和感があった」。続く4-5のチェンジコートの時には、トレーナーから薬をもらい飲んだ。最初から笑顔が少なく、動きが鈍く、武器の第1サーブが入らない。

相手のミスにも助けられ、第1セットはタイブレークまでもつれた。しかし、そのタイブレークを落とすと、第2セットは一気に3ゲームを連続で失った。そこで、大坂が主審に棄権を申し出た。「全力を尽くそうと努力したが、この試合ではできなかった」。

大坂は、5月の全仏1回戦で左アキレス腱(けん)を痛め、先週のシリコンバレー・クラシック(米サンノゼ)が復帰戦だった。次戦は、15日開幕のウエスタン・アンド・サザンオープン(米シンシナティ)に出場予定だ。