22年度「上月スポーツ選手支援事業」認定式と21、22年度の「上月スポーツ賞」表彰式が5日、都内ホテルで行われ、フィギュアスケートからは女子の樋口新葉(21=明大)らが出席した。

夢だった北京オリンピック(五輪)では団体で銅メダルを獲得。「五輪で団体メンバーの1人としてメダリストになれたことが、まだ信じられない。こういった賞を受賞できてすごくうれしい」と笑顔で語った。

昨季後に右すねの疲労骨折が判明。現在は回復してきて、ジャンプはアクセルを除く3回転を跳べるようになったという。「3-3(3回転の2連続)やトリプルアクセル(3回転半)は、もう少し時間がほしいかな。まだ怖い。痛くはなくて練習もできているんですけど、まだ思い切りいけない部分がある。ケアしながら」と現状を説明した。

今季の目標は「日本で行われる世界選手権に絶対、出たい。GP(2試合にエントリーしているシリーズ)の結果も残したいけど、一番は全日本選手権の優勝を目指しているので、それに向けて調整していきたい」とプランを描いていた。

今月16日から始まるロンバルディア杯(イタリア)が今季初戦となる見通し。「ジャンプというより(ルール変更があった)スピンやステップなど、プログラムを通して全体を磨いています」とし「無理せず、今のレベルに合わせて今後どう練習していくか。深く考えず、全日本がある12月には自信を持てるように練習していきたい」と展望を口にした。【木下淳】