関西学生アメリカンフットボール連盟は14日、大阪市内で理事会を開いた。男性部員4人が準強制性交の疑いで京都府警に逮捕された1部の同大から申し入れがあったリーグ戦辞退について、了承した。

同大からは13日に正式に辞退の申し入れが届いた。リーグは7戦全敗で8位が確定し、2部1位との入れ替え戦も辞退したため、2部に落ちる。同連盟の山田恒治専務理事は「出場辞退による自動的な2部降格は初めて」。3日に2-41で敗れた関大戦の個人記録は有効となるが、次の17日近大戦は消滅した。同連盟は基本的に、リーグ日程は変更しない方針だ。

同連盟の川口隆弘理事長(68)は、同大OBで監督を務めた経験もある。「OBとしては、怒りうんぬんよりも悲しい。理事長としては他の(学生)連盟、社会人、高校生に対してアメフトにネガティブなイメージを与えてしまってあらためて謝罪したい」とした。

同大はこの日、部員の処分や大学としての記者会見について「現時点では特に予定はありません」。アメフト部の公式HPで部活動の無期限活動休止とリーグ戦辞退を表明していたが、それ以外のアクションはないまま、となっている。

○…同大の小宮監督はこの日、理事会を訪れて「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。理事ではないため、冒頭の5分間で退出したという。逮捕当日はアメフト部として「全く寝耳に水」(関係者)と事態を予期しておらず、誰が逮捕されたかわからず、混乱したという。山田専務理事は「個人的に、びっくりした。なぜこういうことが名門で起こるのか。事実ならば、非常に残念」とした。