柔道の世界選手権(10月6~13日、タシケント)に出場する男子日本代表が26日、東京・味の素NTCで7階級8選手(66キロ級の丸山城志郎は調整のため欠席)が記者会見した。

東京大会が1年延期された影響で、パリ五輪まで早くも2年。各選手にとって重要な世界一決定戦となる。

東京大会の金メダリストは3人。60キロ級の高藤直寿(パーク24)は「この世界選手権でしっかり金メダル取ることで、パリが見えてくる。1回1回の大会を大切に戦おうという気持ちでいます」、66キロ級の阿部一二三(パーク24)は「世界一になってパリにつなげたい」、81キロ級の永瀬貴規(旭化成)は「激戦の階級なので、金メダリストのプライドも持ちつつ、挑戦者の気持ちも忘れないで、目の前の相手を倒すのみです」と士気を高めた。

73キロ級で2度目の世界王者を狙う橋本壮市(パーク24)は、五輪2連覇の大野将平の存在を意識しつつ「パリより、今年世界一にならないといけないと思う」、初優勝を狙う増山香補(パーク24)は「ここで優勝してから、パリだと思う」、100キロ級の飯田健太郎(旭化成)は「置かれている状況は、崖っぷちというのは理解している。結果でしかアピールできない」と気持ちを引き締めた。

初出場となる100キロ超級の斉藤立(国士舘大)は「自分はリネール選手とやりたかったですけど、今回欠場するので、1戦1戦、どんな相手でも何があっても勝つという気持ちでやりたい」と言及。五輪2連覇のテディ・リネール(フランス)がケガで欠場することに残念な気持ちも明かしながら、奮闘を誓った。