1998年以来の関西2連覇を目指す京産大が、今季最多99得点を奪って開幕3連勝を飾った。

開始すぐにPGで先制を許すと、そこから火がついた。

初先発のCTB小野麟兵(2年=京都工学院)、FB北山絢大(4年=東海大大阪仰星)らが次々とトライを重ねた。自慢のFWで前に出て、バックスの走力も生かし、縦横無尽に駆け回った。前半だけで7トライ(FW=2、バックス=5)を挙げ、47-3と差を広げた。後半にもトライラッシュで、最後は後半ロスタイムのスクラムトライで締めくくった。

気の緩んだ後半にモールを押し込まれるなど、2トライを許したのは反省材料。それでも25-26と同志社大に1点差の大接戦を演じた関大から99得点は評価できる。

就任2季目で元日本代表SOの広瀬佳司監督は「(後半に)自陣で2つ続けて反則を犯してトライを取られた。まだ改善するところはある」。フランカーの福西隼杜主将(4年=報徳学園)も「点数をたくさん取った中で、2トライをされたのは、これからは命取りになる。そこを突き詰めたいです」と語った。

開幕戦は関学大に69-19、2戦目は摂南大に70-26。今季3戦で計238得点。攻撃力は関西では突出しているが、下位チームに失点が多いのも事実。初の日本一へ、課題克服が求められる。

関大は天理大、同志社大に敗れたのに続き開幕3連敗。関大の森拓郎監督は「終始圧倒されて力の差を見せつけられた。点差が開いてからは、この差をどうやって埋めようかと思いました」と無念そうだった。