東海4県の地域リーグやU-18カテゴリーの上位チーム対決で、静岡県勢の優勝はならなかった。男子では藤枝明誠高が決勝に進出し、社会人のリンタツ(愛知県)と対戦し、81-102と敗戦。女子では準決勝で名古屋経済大高蔵高に70-75で敗れた浜松開誠館は、順位決定戦で岐阜商を下して3位に入った。藤枝明誠と浜松開誠館はこの経験を生かし、来月23日開幕の全国高校選手権(ウインターカップ、東京)に向かう。【倉橋徹也】

藤枝明誠高は、全国高校選手権に向けて経験を積んだ。前半で社会人のリンタツに最大15点リード。選手権県王者の意地を見せた。ただ、第2クオーター(Q)後半でファウルなどに起因し、ずるずると失速。49-48の1点差で折り返した。金本鷹(よう)監督(32)は「駆け引きのうまさが、さすが社会人チーム」と舌を巻いた。攻撃されたくないポイントをうまく突かれ、第3Qで逆転を許した。第4Qでは思うように得点できなくなり、最後は21点差まで突き放された。

フォワードの赤間賢人(2年)も「フィジカルで『頭』を使って攻め込まれた」と振り返った。リズムを乱され、いつも通りのプレーを封印された。ただ一方で、個人的には「外からのシュートが入り、ドライブもできていた」と話した。今後の選手権に向けて「そのあたりのバリエーションを増やしたい」とも。チームでは1対1で相手を崩すことに力を入れていきたいという。選手権までの残り時間で、さらに技を磨くつもりだ。