Vリーグ女子2部のアランマーレ山形は28日、宮城・富谷市でリガーレ仙台との「東北対決」に臨む。チームは15日、ルートインホテルズに敗戦。開幕からの連勝は「10」で止まったが、21日のJAぎふ戦は逆転勝利を収めた。優勝争いのためにも負けられない一戦で、在籍2年目のオケケアル・メソマチ(20)が、チーム最長身の183センチを生かしたプレーで再びチームを連勝に導く。

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大型連勝が止まってもやることは変わらない。1-3で敗れたルートインホテルズ戦は2セット(S)を連取されたが、第2~4Sはいずれも2点差の接戦と、昨季優勝チームに最後まで食らいついた。これで前半戦を折り返し、今後は第1戦を経て対策を講じてくる相手と第2戦を戦う。北原勉監督(42)は「当たり前のことを当たり前にやることをベースに。(相手が)変えてきたものに対して、試合中にどれだけアジャストできるかが勝負になる」と語気を強めた。

メソマチが好調のチームで輝いている。今季12試合で積み上げた177得点は、昨季の174得点を早くも超え、リーグ4位。中でもアタック決定率は、約7%高い39・5%の同7位の好成績。北原監督は「リーグの中でどんどん成長している。高さやパワーはほとんど変わっていないが、コートでは自分の感情をコントロールできるようになった」と活躍の要因を挙げた。

自身と同様、海をわたって日本でプレーする“友達”の活躍に気持ちが高ぶった。全日本高校バレーボール選手権(春高バレー)で23大会ぶりに優勝を果たした古川学園(宮城)のタピア・アロンドラ(3年)とは、よく連絡を取り合う仲。「LINEでずっと応援メッセージを送りました。優勝した時も電話をして、友達が日本一になってとてもうれしい」と笑顔を見せた。

仕切り直しとなったJAぎふ戦では、アタックで8得点、ブロックは両軍最多4得点と高さのあるプレーでチームに貢献した。勝負の後半戦に向け「自分の得意なプレーに集中して、コートでみんなとコミュニケーションを取って戦いたい」。警戒されても対応し、快進撃の立役者となる。【相沢孔志】