車いすの部男子シングルスで、第3シードの小田凱人(ときと、16=東海理化)が第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に3-6、1-6で敗れ、初の4大大会優勝はならなかった。

表彰式では「悔しいですし、これから何度も挑戦し、今度は逆の立場でスピーチしたい」と、英語でのスピーチ後、日本語でそうはっきり誓った。

第1シードで前哨戦のメルボルン車いすオープン決勝で敗れた強豪。22日に現役引退を表明した国枝慎吾さん(38)の後継者として注目される中、粘り強いプレーは見せたが、世界の頂点は、まだ遠かった。

9歳のとき、骨肉腫となり、左足の股関節、大腿骨の一部を切除した。サッカー選手を目指していたが、12年ロンドンパラリンピック決勝を制した国枝さんの映像を見て、車いすテニスへの挑戦を決意した。

決勝前は憧れの国枝さんが不在の中で「勝つのは自分」と意気込み「自分が頑張ることで、いろいろな人を勇気づけられれば」と話していた。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信される。