前回王者の戸上隼輔(21=明治大)が激戦を制し、2連覇を達成した。14年から4連覇した水谷隼以来の連覇となった。

9大会ぶりとなるシングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3冠を目指した張本智和(19=IMG)を4-2で下した。1-1で迎えた第3ゲーム(G)では4度もゲームポイントを握られながら追いつき、17-15で制した。一進一退の攻防が続く中で流れをつかんだ。

戸上の一問一答は以下の通り。

-大会中には「連覇は自分しかチャンスがない」と言っていた

戸上 大会に入る前は、優勝できる自信はなかったんですけど。アジア選手権の選考会、世界選手権の選考会で、いい結果が出せなかったので、不安の中、2週間を過ごしてきました。そんな中、優勝できてうれしいです。

-連覇は14年から4連覇した水谷隼さん以来となる

戸上 うれしいですけど、あまり連覇というのは意識していないので、とにかく日本一になりたいと心がけて練習してきました。

-第3Gでは4度ゲームポイントを握られながら、ものにした。

戸上 このゲームが必ず勝負の鍵になると思っていたので、死ぬ気で頑張りました。

-それはどこから来る力か

戸上 うーん、根拠のない自信を持ってずっと戦いました(笑い)

ーパリオリンピック(五輪)へ向けて、このタイトルの意味合いは

戸上 パリオリンピックを意識した時に、全日本でタイトルを取った選手が多い。2連覇を達成できて、世界を見据えて今後は調整をしていきたいです。

ー去年の優勝インタビューでは「日本を背負っていく」と言っていた。

戸上 皆さん、元気ですか! ははは。僕、プロレスが大好きで、どうしても優勝して、皆さんにこのフレーズを言いたかったので。ほんとにもう、なんていうんですかね、感謝しかなくて。どんな時でも支えてくださるファンの方々、卓球ファンが多くて、ほんとに卓球をやっていて心から良かったなと思っています。