東地区4位の秋田ノーザンハピネッツは2連勝で貯金を「2」に増やした。中地区7位富山グラウジーズを98-80と圧倒。アウェー富山では初の2連勝となった。スタントン・キッド(30)がチーム最多29得点と爆発。途中出場の大浦颯太(25)が16得点を挙げるなど若手も躍動した。

秋田は勝利と若手のプレータイム確保を両立させた。大浦が18分21秒の出場でキャリアハイの17得点に迫る16得点。保岡も17分9秒コートに立って10得点をマークした。出場機会が決して多くない王偉嘉(ワン・ウェイジャ、24)が6分37秒、多田武史(25)が4分7秒のプレータイムを得て、経験を積めたことも今後に向けて大きかった。

若手コンビの連係で得点を奪った。87-70の第4クオーター(Q)残り2分40秒。直前のプレーで得点した多田のアシストから大浦が3点シュート(3P)を沈め、16得点とした。シュート成功率70%と高い数値を残して勝利に貢献。「16点も取っていると思っていなかった。うれしいですし、今後につなげる一戦にしたい」。前日は5分9秒の出場で無得点。「昨日、5分しか出られなかったり、今日たくさん出られるという波をなくせたらプレータイムを確保できると思う」と課題克服を見据えた。

すべてのQ終了時に2ケタ得点差をつけたことが、若手の躍動につながった。第1Qはキッドの連続3Pなど、いきなりの5連続得点で13-0。このQは26-11と15点リードし、主導権を握った。ケビン・ブラスウェル・ヘッドコーチ代行(43)は「ベンチから出る選手が素晴らしかった。若い選手がチームの勝利に貢献してくれて良かった」と評価。次節は2月4、5日に西地区5位のFE名古屋と対戦する。勝率5割超えの難敵を撃破し、連勝をさらに伸ばしていく。