B1仙台89ERSの大黒柱、ジャスティン・バーレル主将(34)が闘志を燃やしている。

チームは2日、4、5日にホームで行われる名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に向けて練習。15年から21年までの6シーズンを名古屋Dでプレーしていたバーレルは、古巣との対決に「天皇杯でボコボコにやられているので、そういった意味ではただただ楽しみという感情ではない。けれども、どんな試合でもプレーすることは楽しみです」と胸中を明かした。昨年10月29日の天皇杯3次ラウンドで対戦したときには、バーレル自身は15得点7アシストをマーク。しかし試合は77-98と高い攻撃力に圧倒された。そこから約3カ月、9連敗を乗り越え、現在3連勝中の仙台にとって、今回のホーム戦は、チームの成長を見せるのにうってつけの機会だ。

9連敗中、昨季に続き、今季も主将を務めるバーレルは「負けていても毎日の練習、毎回の試合で少しずつ、自分たちが正しい方向に向かって成長し続けていくこと。それを忘れないことが大事」とチームに声をかけ続けた。ミスが続き、連敗が長引いたが、そのたびに修正し成長のための糧にしてきた。3連勝にバーレルは、「勝つことができたのは自分たちが正しい方向に向かって正しいプレーをしたから。ですが、もっと大事なのは、勝ってしっかりと自分たちの礎を積み上げていくことに集中し続けること」と、勝ってかぶとの緒を締めている。後半戦は残り26試合。3連勝の勢いを絶やさず、仙台がさらなる成長を遂げる。【濱本神威】