男子は聖隷クリストファーが、2-0で静清を退け、2大会連続11度目の頂点に立った。女子は富士見が三島南を2-1で下し、2大会連続6度目の優勝を飾った。コロナ禍で3年ぶりの開催となった同大会。昨季県2冠(総体・選手権)に輝いた両校が、新チームでも県制覇を果たした。男女で決勝進出した4校と、県4強入りした4校(女子は沼津西と静岡サレジオ、男子は御殿場南と浜松修学舎)の計8校が、東海選抜大会(3月18日開幕、岐阜県)に出場する。【山口昌久】

聖隷クリストファーが、県王座を譲らなかった。3大会ぶりの優勝を目指す静清に、2-0でストレート勝ち。県予選5試合を1セットも失わず、頂点まで駆け上がった。田川明浩監督(55)は「課題も多く出たが、何より県を制したことが、選手にとって大きな自信になったと思う」と振り返った。

不動のエースがフル回転の活躍を見せ、新チーム初のタイトル獲得に導いた。U-18日本代表で主将のOH小野駿太(2年)が、アタックで23点。バックアタックも13本中、8本も決めた。

「まずは新人戦を勝ち切れて、うれしいです」と笑顔。2年生主将として乗り込んだ今年1月の全日本選手権(春高バレー)では初戦敗退(1●2開智)。その悔しさを払拭するパフォーマンスを見せた。「以前は先輩に甘えて、主将の役割ができてなかった。最終学年の今年はコートの内外で、みんなを引っ張っていく」と自覚を口にした。さらに今後の目標を「県3冠を取って日本一を目指します」と意気込んだ。

短い準備期間でチームを仕上げた指揮官は「今年はブロックとレシーブの精度を上げて、全国で通用するディフェンスのチームを作りたい」と先を見据えた。