カーリング界でちょっぴり話題となっているペアが、優勝候補と互角に渡り合った。

敦賀心羽子(こはね)南郁慧(たかあき)組は北海道ブロック代表チーム。予選リーグ4戦目で吉田知那美、清水徹郎組に4-8、5戦目で松村千秋、谷田康真組と5-8で敗れた。成績は2勝3敗となった。

ともに後半に離される展開となったものの、前半はハウス内にストーンをためさせず、ビッグエンドを与えなかった。1月の北海道大会を優勝した実力を随所に発揮した。

南がハキハキとした口調で「1試合目も2試合目も互角に戦えたのかなと思います」と言えば、敦賀も真剣な瞳をたたえて「どちらも途中までは苦しめることができたので、自分たちがどれくらいトップ選手と戦えるのかも分かりました」とうなずいた。

そんな2人はSNSへの“ある投稿”がちょっぴり話題となっている。試合が終わると、南がツイッターに自主的に撮影したインタビュー動画をアップ。主に南がインタビュアーを務め、敦賀に試合の感想を尋ねることもあれば、話を振ったはずの南が自ら答え続けるバージョンもある。

投稿主の南は「4人制のユーチューブ配信で実況をやっていて、その南さんが出るといろいろな人がうわさしてくれていて。いろいろやってみようかな、という意図でやっています」と丁寧に説明した。ただ「ちょっと恥ずかしいですね。あれ見られているって」と照れくさそうに笑った。

頼もしい先輩とペアを組む17歳の敦賀は、今後へ「近い目標としては、3月の日本ジュニア選手権への出場が決まっているので、そこで優勝すること。未来の目標としては、オリンピックに出場して、メダルを取ることです」と誓った。

思い描く未来を現実とするため、目の前の1試合に力を注いでいく。【藤塚大輔】