2位ベルテックス静岡が3位さいたまブロンコスに83-91の逆転で敗れ、今季初の3連敗を喫した。今月1日にオープンした沼津市総合体育館での「開館記念試合」には、クラブ最多の観客動員となった1995人が来場したが、勝利を届けられなかった。初戦を落としたファクンド・ミュラー監督(49)は「後半に守備が崩され、オフェンスのリバウンドを多く取られたことも痛かった」と敗因を語った。

第3クオーター(Q)を終え64-60と4点差リード。一時は最大10点差をつけたが相手の粘りにあい勝負は終盤へ。最終第4Qでも点を取り合う試合展開となり82-82の同点。残り32秒で相手に3点シュートを決められ逆転を許した。10得点3アシストで活躍したPG岡田雄三(27=三島市出身、沼津中央高出)は「前半はプラン通り。終盤に追い付かれて攻守で慌ててしまった」と唇をかんだ。

既に4月のプレーオフ進出を決めているチームは、これで35勝8敗の勝率8割1分4厘。勝率で埼玉と並んだが直接対決で敗れたため、順位は3位に後退した。今日12日の第2戦に向けて岡田は「明日は勝利を届けたい。チーム一丸で戦っていきたい」と前を向いた。【山口昌久】