ラグビー日本代表最多98キャップを誇る大野均氏(45=東芝ブレイブルーパス東京アンバサダー)が5月31日、23年度のフランス観光親善大使に任命された。

W杯フランス大会(9月8日~10月28日)の開幕100日前となったこの日、都内の在日フランス大使館で任命式が行われた。

フィリップ・セトン駐日フランス大使から任命状を受け取った大野氏は「一番思い出深いのは(自身)初のW杯となった07年フランス大会。フランス独特の特別感、スタジアム内外での応援、ホスピタリティー。その全てが高揚感を与えてくれました」と思い返し「フランス人とワイン、大野均とお酒、は切っても切れない関係であります」と酒豪らしいあいさつで笑わせた。

フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・マゼンク氏は「観光親善大使は46名おり、人間が44人、クマが1頭、リカちゃんが…1人」と日本語で説明。細川護煕、石坂浩二、黒柳徹子、市川團十郎、スポーツ界からは貴乃花光司ら著名人に交じり、香山リカ(リカちゃん)やくまモンも名を連ねる。大野氏は「クマが1匹。自分も“そっち側”かな。皆さんに愛してもらえるようにしたい」と笑顔で意気込んだ。

22年には日本代表がW杯で訪れる開催地を巡り、スタジアム視察だけでなく、観光名所、食を堪能した。

W杯1次リーグ第2戦イングランド戦の開催地ニースも訪れており「15年に(歴史的勝利を挙げた)南アフリカと対戦した(英国の)ブライトンにスタジアムの雰囲気が似ている。また大きなことをやってくれるんじゃないか」と後輩たちに期待を込めた。【松本航】