「チームココ」こと小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)が、4度目の世界選手権(3月18~24日、カナダ・モントリオール)代表入りを決定的とした(20年は新型コロナウイルス感染拡大により中止)。日本勢最上位が確定し、日本スケート連盟の代表選考基準を満たした。

美里は「しっかりと1つ1つ自分の目標に近づいて、提示していただいた条件を超えていくという仕事を達成したことにうれしさはあります」とホッとした表情を浮かべた。

2日のリズムダンス(RD)で自己ベストの71・29点をマークした勢いに乗り、この日のフリーダンス(FD)でも好演を披露。FD111・41点、自己ベストの合計182・70点を記録し、日本勢最上位の8位となった。吉田唄菜(20)森田真沙也(20)組の10位(166・13点)、田中梓沙(18)西山真瑚(21)組の11位(157・63点)を上回った。

息の合ったツイズルなどを見せ、全ての要素で加点を獲得。演技が終わると、2人で抱き合いながらたたえ合った。尊も「(RDで)70点を出したい、(FDで)110点を出したいという思いがここ2年くらいありました。やっと両プログラムともできた」とうなずいた。

小松原組は昨年12月の全日本選手権で優勝。ただ、世界選手権の出場権は「実力が拮抗(きっこう)しているための異例の措置」として「保留」となり、今大会での日本勢最上位カップルが派遣されることとなっていた。