崖っぷちから、はい上がる。Wリーグ・アランマーレ秋田は24、25日、新潟・阿賀野市内で新潟と対戦する。

チームは現在、11連敗中で通算3勝15敗。1カ月半のバイウイーク(試合のない週)を経て、8位までが進出するプレーオフを目指し、11位からの巻き返しを図る。小嶋裕二三ヘッドコーチ(HC、56)は「目の前のことに最善を尽くす」と強調。残り8試合の戦い方やアーリーエントリーで新加入した樋口鈴乃(白鴎大)ら3選手について語った。【取材・構成=相沢孔志】

-1月4、5日デンソー戦から1カ月半。リーグ再開に向けて取り組んだことは

小嶋HC いくつかあるが、これまで3点シュート(3P)がかなり低調(成功率20%)。まずは打ったシュートを決めようということで、打ち込みを中心に行った。何とかして3Pのパーセンテージを上げることをやってきた。

-3Pの低調で1試合の平均得点はリーグ最下位。奮起を期待する選手は

期待よりかは誤算。もっとやってくれると思っていたのに低調なのが高橋(悠佳)と北川(愛理)。3Pが復調したら強いかな、おもしろくなる気はする。

-アーリーエントリーで樋口、内藤唯(東京医療保健大)、増田泉美(筑波大)の3人が加わった

小嶋HC 3人とも大学の上位チームから加入し、キャリアはしっかり積めている選手が来てくれた。樋口はインカレ(全日本大学選手権)を優勝をした上に、皇后杯でWリーグ(日立ハイテク、東京羽田)のチームに勝ち、いい試合をした。技術も高いが、メンタルもしっかりしている。率直に言えば、僕がここ(秋田)に来て「一番レベルの高い選手が来てくれた」と言ってもいいくらい。

-樋口は昨年12月に合流。デンソー戦に出場した

小嶋HC 場慣れをしている選手だと思った。白鴎大は関東のチームで、代々木(第2体育館)を試合会場にしていることは多いと思うが、観客や会場の雰囲気も大学とは違う中、胸を張って堂々とプレーしていた。相手が皇后杯優勝チームだったので、彼女の思うようなプレーはなかなかさせてくれなかったが、それでも向かっていく姿はすごく頼もしく見えた。

-練習中はベテランの河瀬(ひとみ)、森(ムチャ)が後輩を指導していた

小嶋HC 年齢的なもの、お姉さん肌はもちろんあると思うが、コーチが選手に教えるのと違い、選手が選手に教えることは自分が理解していないとできない。そのプレーだけ、その一瞬だけをやるのはみんなできると思う。前後の脈絡を合わせた指導を彼女たちがやってくれることは、とても心強い。体現する人から教わることは若い選手にすごく説得力がある。

-PO争いも熱を帯びる。残り8試合はどのような戦いを

小嶋HC 次の試合に向けて万全の準備、試合では目の前の1つ1つのプレーに最善を尽くすことの繰り返しだと思う。今季は開幕で上位と下位のチームと戦い、その後は上位チームとの対戦が続いた。最初に勝ちきれなかった分、負けぐせがついている。それを払拭できるように1つずつ(勝利を)積み重ねるしかない。そういう意味では「樋口」というピースが入ったのは、我々にとって大きなアドバンテージを得ることができた。