実業団駅伝の強豪、京セラ女子陸上部の大森国男監督が3月末で退任することが26日、分かった。大森監督によると、女子マラソンの日本代表で2005年、07年世界選手権に出場した原裕美子、今月の名古屋国際で5位の小川清美も退社し、ともに移籍先を探す。

 大森監督はかつて中学、高校の指導者として全国優勝者を輩出し、埼玉・埼玉栄高の監督時代は1995年から全国高校駅伝(女子)で3連覇。98年に京セラに移り、800メートルの日本記録保持者、佐藤美保(旧姓杉森)らを育てた。大森監督は「京セラで11年間指導し、退くことになった。見てもらいたいという選手はサポートしたいが、移籍先は全くの白紙」と話した。

 27歳の原は05年名古屋国際に初マラソンで優勝し、同年の世界選手権で6位に入賞した。