<柔道:全日本選手権>◇29日◇東京・日本武道館

 2年ぶり2度目の出場の高橋和彦(25=新日鉄)が、決勝で高校、大学の同級生だった立山広喜(25=日本中央競馬会)に優勢勝ちして初優勝した。準々決勝で過去3度優勝の鈴木桂治、準決勝で前年覇者の穴井隆将と有力候補を破って、栄冠をつかんだ。高橋は「厳しかったけど、あきらめなくてよかった」と振り返った。

 日本代表の篠原信一監督は「優勝したことについては、おめでとうといいたい。接戦を勝ち上がって言ったのだから体力はあるが、国際ルールの対外国人の試合では、投げ捨てと見られて反則に取られることもある」と、試合の内容に注文をつけていた。