中川正春文部科学相は9日の記者会見で、準強姦(ごうかん)容疑で逮捕、送検された柔道の五輪金メダリスト内柴正人容疑者に文科省が授与していたスポーツ功労者顕彰などについて、捜査状況を見極めつつ、取り消しも含めて検討する考えを示した。

 同省によると、内柴容疑者はアテネ、北京の両五輪で金メダルを獲得した際にスポーツ功労者顕彰、2005年には世界選手権2位で表彰を受けるなど、過去に計4回の顕彰、表彰歴がある。

 中川氏は「現在捜査中であり、対応については慎重に検討したい」とする一方で、現在は顕彰を取り消す規定がないことから「(規定を)改正する必要があれば改正するなど、顕彰規定そのものの見直しも含めて考えたい」と述べた。

 熊本県は8日、内柴容疑者に授与した2つの県民栄誉賞を取り消している。