“金妍児方式”で世界連覇へ。4月のフィギュアスケート世界選手権で4年ぶり2度目の女王に輝いた安藤美姫(23=トヨタ自動車)が、新シーズンのGPシリーズを欠場することが26日、明らかになった。既にエントリーは終わり、安藤の名前は外れた。関係者は「今まで突っ走ってきた。(14年)ソチ五輪までやるからこその休み。ポイントも十分稼いでいるし、GPに出ないくらいでは(来年の)世界選手権の滑走順も下がらない」と明かした。

 昨季はバンクーバー五輪金メダリストの金妍児(韓国)が、当初エントリーしていたGPシリーズを欠場。世界選手権だけに照準をしぼって2位に入った。その前例を踏襲する。東日本大震災の影響でシーズンが1カ月延びて、準備期間の短縮で新プログラムが未完成の現状もある。まずは前半戦を疲労回復とリフレッシュに充て、日本人初の世界選手権連覇へ英気を養う。