日本レスリング協会が五輪存続のための署名活動をやめた?

 日本協会の福田富昭会長(71)が26日に都内で会見し、25日からスタートした署名活動について「協会主導ではなく、ファンや選手、関係者らで自発的に盛り上げたい」と話した。20年五輪立候補都市を視察する国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の来日が3月1日に迫って「IOCを刺激したくない」から。今後は協会に代わって「レスリングを五輪競技に復帰させる会」(樋口郁夫代表)が活動する。

 協会が先頭に立って動くと「IOCの決定に対して不満を持つイメージなる」と福田会長。日本オリンピック委員会副会長、五輪招致委員会副理事長でもあるだけに立場も複雑。署名活動は22日の緊急理事会で決まったが「その後幹部で話し合い、自然発生的な方がいいとなった」と説明した。評価委員会がレスリング会場の東京ビッグサイトを訪れる際も「IOCを刺激しないような言葉で訴えたい」。すでに始まっている電子署名は、発信者の名を変えて続けられる。

 [2013年2月27日7時53分

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