昨季3位のヤマハ発動機は43-3でコカ・コーラを破り、9季連続開幕戦白星を飾った。得意のFW戦からフッカー日野剛志(28)が先制トライを挙げ、新SO清原祥(25)は2アシスト。文字通りの大勝で、清宮克幸監督(51)も喜んだ。「開幕戦はいつも準備したものの半分も出ないが、今日は出せた。勝つべきところで勝ち、粘れた」。

清原が輝いた。前半33分、ラックから右へ展開し、清原がボールを受けた。スピードを生かし、ゴールに迫ると、タックルしてきた相手の背後にいたCTBヴィリアミ・タヒトゥアに右手だけでパス。トライをアシストした。「アドバンテージが出ていたので、思い切って行きました。たまたまです。リラックスしてできました」。後半22分には、新加入のWTBゲリー・ラブスカフニの初トライも演出した。

次はクボタ戦だ。昨季までチームメートだったFBゲラード・ファンデンヒーファー(29)を獲得。積極的な補強をしてきたチームだが、清原は「夏合宿で負けているので、絶対に勝たないといけない」と気持ちを高めた。【大野祥一】