ラグビーの全国大学選手権決勝は今日12日、東京・秩父宮で行われ、明大と天理大が激突する。

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6・4で天理大有利-。準決勝を見た限りでは、スクラムの強さとミスの少なさで天理大に分があるとみる。天理大が勝つなら12点差以上の快勝、5点差以内の接戦になれば、明大にも勝つチャンスはある。

天理大はNO8マキシらトンガ勢が注目されるが、実は日本人選手のレベルが高い。帝京大相手でもスクラムで圧力をかけることができるから、マキシの突破力が生きる。明大はスクラムで押されないこと。準決勝のようなミスをしないことは前提だが、FWのセットプレーで互角に対抗できれば勝機はでてくる。

両監督は決勝進出を決めた後、ともに「勝因はディフェンス」と話していた。ともに相手をしっかりと研究し対策を練ってくるチーム。準備期間が10日あったことで戦術的見どころも多い。相手の粘り強い守備にあって攻め疲れ、攻撃をあきらめた方が負けることになる。(日刊スポーツ評論家)