袋井・エコパスタジアムが拠点の総合型スポーツクラブ「アザレア」が創設する、県内初の女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」が3日、同スタジアムの補助競技場でトライアウトを実施した。13人がエントリーし、12人が参加した。

50メートル走、3種類の幅跳び、1・2キロ走で基礎体力を測定したほか、ゲーム形式で、コミュニケーション能力やスキルなどを測った。元日本代表の小野沢宏時監督(40)は「良いランナーがいる印象です。基本戦術を落とし込むよりは、1人1人の個性に合わせたチーム作りしていきたい」と話した。

チームの発足を県内関係者も歓迎している。県ラグビーワールドカップ(W杯)2019推進課の高倉健二課長は「W杯のレガシー(遺産)ですね。大会が打ち上げ花火で終わらず、今後に残るものができた」と話した。また高校に男女ともラグビー部がなく、普段は名古屋レディースでプレーし、トライアウトを受験した桜井あかり(磐田南高2年)は「地元でチームができると聞き、参加しました。静岡でこんなに人がそろってラグビーができることがうれしく、楽しかった」と喜んだ。

トライアウト合格者は、後日通知され、22日に初練習を行う予定だ。今後は、来年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ出場を目指し、交流大会(5月予定)で上位進出し、入れ替え戦出場権獲得を狙う。小野沢監督は「太陽生命に出ないと日本代表に選ばれないので、選手たちのためにも、まずは入れ替え戦に出なければならない」と使命感に燃えた。【大野祥一】