日本代表候補で編成した特別チーム「ウルフパック」が、スーパーラグビー(SR)に属するブランビーズの下部チームに勝利した。

序盤から相手を圧倒。連続攻撃でフランカー、ラブスカフニ(30=クボタ)のトライを皮切りに計5トライを奪い、前半を38-7で折り返した。後半は前半と同じく反則が目立ち、攻撃が続かない時間帯が続いたが、徐々にテンポアップ。途中出場したWTB松島幸太朗(サントリー)らのトライ、試合終了間際のラインアウトモールなどで点差を広げた。試合後、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)は「ペナルティーは多かったが、素早い展開で相手を上回れた。まだまだ(ワールドカップ(W杯)まで)先は長いので着実に一歩一歩進みたい」と振り返った。

9月に開幕するW杯日本大会の日本代表候補は総勢約60人で、2月からウルフパックとSRの日本チーム、サンウルブズの2チームで強化を進めている。ジョセフHCは6月の宮崎合宿前に「35~40人程度」に絞り込む方針で、この日の試合は代表選考においても重要な意味を持つ。

ウルフパックは3月から強化試合を5試合実施し、これまで4勝1敗。17日にオーストラリア・メルボルンでレベルズBとの最終戦を行う。