南アフリカ代表は15日、都内で日本戦に向けた練習を開始した。

W杯2大会連続出場で代表58キャップのFBウィリー・ルルーは「日本には正確なキックがあり、外には2人のフェラーリ軍団がいる。1つ1つにフォーカスを当てて、しっかりと守っていきたい」と、1次リーグで2人合わせて9トライのWTB松島と同・福岡を警戒した。

日本代表内では以前、ジェイミー・ジョセフHCからロシア戦の3トライで「フェラーリのよう」とたたえられた松島が、続くアイルランド戦を前に「僕の中でのフェラーリは福岡堅樹」と語り、盛り上がりを見せていた。一連のやりとりを知る海外メディアから、会見で「ロールスロイスのような選手」と高級車に例えられたルルーは「僕はピックアップトラックのような選手。うまく外の選手を生かしたい」と控えめに話した。攻撃ではボールの運び屋に徹し、防御では最後のとりでFBらしく日本のエースを止める。

15年から2シーズン、トップリーグのキヤノンでプレー経験がある。「日本のラグビーは7人制のような速さがある」と警戒した。スティック・アシスタントコーチも「オールブラックスと似たような展開ラグビーをしてくる。ティア2として見ずに、世界ランク7位の強豪国として挑む」と、日本の攻撃をW杯2連覇中のニュージーランド代表と重ねた。優勝候補が日本への警戒を最大限に高め、快進撃を止める。【佐々木隆史】