横綱白鵬(29=宮城野)が29日、福岡・篠栗町の宮城野部屋で九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)へ向けた稽古をスタートした。

 幕下の宝香鵬(25)を相手に21番取り、その後も立ち合いの確認や、ぶつかり稽古で胸を出すなどして、80分ほど汗を流した。「秋巡業でもちゃんとやってたわけですから、久しぶりというわけではなかったし」と、充実した表情で話した。これから徐々にペースを上げて、大鵬に並ぶ史上最多32回目の優勝が懸かる場所へ臨むつもり。「相撲勘、土俵勘を足の裏で感じて、体を作ってから関取衆とも胸を合わせていきたい」と、余裕たっぷりに語った。