<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇27日◇愛知県体育館

 前日に負け越した西十両14枚目の栃飛龍(27=春日野)は、東9枚目の里山(33=尾上)を突き倒して7勝8敗で終えた。ダメージを最小限に抑えて、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)では幕下上位にとどまる。「何とか7番勝ちました。でも、あと1番あれば…」と悔しさが交錯した。出番前の準備運動を、この日は普段の半分ほどにした。「楽に行こう」と臨んだ一番は、一方的な突き押しで相手に何もさせなかった。「これができればいいんですが、もうすぐ勝ち越しだと思うと硬くなる。座禅にでも行こうかな。動じない心をつくりたい」。秋場所で再び、十両復帰を目指す。【今村健人】