東北福祉大(宮城)ナインが、偉大な先輩に触発された。OBの阪神金本知憲外野手(40)が2000本安打達成に王手をかけているが、主戦の真壁賢守投手(4年=宮城・東北)らケガ人が続出している母校の後輩たちは、故障に屈することなく試合に出場し続ける先輩の勇姿に、あらためて刺激を受けた。「鉄人魂」で、12日から開幕する仙台6大学野球春季リーグで4季連続優勝を目指す。

 大記録達成間近な先輩の姿に、後輩たちが気合を入れ直した。6日の巨人戦で通算1999本目の安打を放ち、あと1本と迫った阪神金本。それ以降、無安打が続き足踏みしているが、東北福祉大ナインはこの日も“その瞬間”をまぶたに焼き付けようと、寮の部屋で、かたずをのんでテレビ観戦していた。

 左手首を骨折しても、頭部に死球を受けても休まない。06年4月9日には、大リーグのカル・リプケンの記録を抜く904試合連続フルイニング出場の世界新記録を樹立した。春季リーグ直前に投手5人が故障しているチームにとって、そんな鉄人の活躍は、これ以上ない励みになっている。

 高校時代にダルビッシュ(日本ハム)とともに活躍した真壁は現在、右ひじを痛めているが「すごいですね。遠い存在ですけど、自分たちも頑張らなければと思う」。リーグ後半には復帰予定で「まずはチームに貢献する」と意気込んでいる。

 また、昨年11月のW杯の日本代表に選ばれた井上結貴捕手(4年)は、和歌山生まれの阪神ファン。今季から副主将を務める守備の要は「すごい先輩がいて、ありがたい。金本さんのためにも日本一になって、いい報告をしたい」と話す。大先輩の姿が「王者」の4連覇の原動力となる。【由本裕貴】