<東京6大学野球:東大0-11早大>◇第1週初日◇12日◇神宮

 早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)が、13日の東大2回戦に先発する。1年春からの3季連続開幕投手なら27年法大・鈴木茂以来81年ぶり2人目だったが回避。須田幸太投手(4年=土浦湖北)が先発し、4番原寛信内野手(2年=桐蔭学園)の2年連続開幕戦弾などで、11-0と東大に先勝した。応武篤良監督(49)は斎藤の2回戦先発を予告。

 斎藤が満を持して2年目のマウンドに上がる。81年ぶりだったルーキーイヤーからの3季連続開幕投手は先輩須田に譲った。開幕前日の11日はノースローだったが、この日は神宮のブルペンに2度入った。3回に立ち投げで32球、4回からは捕手を座らせて40球、しっかりと投げ込んだ。

 応武監督は須田を開幕戦起用した理由について「昨年の1戦目も須田か斎藤で迷った。今年はエースナンバーを付ける須田に任せようと思った」と話す。須田には前日の練習中に告げた。斎藤をサプライズ先発させた前年とは一転、最上級生を抜てきすることで、チームの士気向上を狙った。

 斎藤とは今月1日に話し合った。オープン戦のない練習日だった。「オープニングゲームにこだわりはあるかと、聞きました」。答えはノーだった。「誰であろうと、その日の試合で投げた人がエース」と説き、2回戦については「明日は斎藤でいきます」と宣言。異例の予告先発で送り出す。