日本ハム先発の北山亘基投手(27)が、首位のオリックス打線を2週連続で圧倒し、チームは2カードぶりの勝ち越し。この日最速となる155キロの直球に、カットボールやフォークなど変化球を織り交ぜ打者を翻弄(ほんろう)。完封こそ逃したが、8回7安打7奪三振無失点で3勝目を挙げた。
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孝行息子の北山が、母の日にしっかり勝利を贈った。京都の実家から訪れた両親が見守る中で快投。お立ち台から「ここまで大切に育ててくれてありがとうございました。これからも健康で長生きしてください」と感謝の言葉を届けた。
登板前には、思いを形にしていた。「最近ちょうど妻の母親と自分の母親にお花を贈って。カーネーションです」。24年に結婚したこともあり、自分の母だけでなく夫人の母親にも感謝の思いを届けていた。
プロ初の母の日登板。「プロに入ったからこそ、野球とひも付けて母の日となってますけど、高校野球とかでは毎日、泥臭くやってたので『母の日だね』みたいな余裕はなかった」と苦笑い。けなげに支えてくれた母親へ感謝を伝えられる立場になれたことに「母の日を重ねて注目してもらえる機会はありがたい。それを生かしたい」と意気込み、目の前で恩返しした。
グラブには北山家の家紋を縫い込むほど親や先祖を敬う気持ちが強い。「母親も父親もすごく尊敬している。人間的なところを含めて筋が通った人。ちっちゃい時から間近で見て習って、僕もそれを参考にして頑張ろうという気持ちでここまで来られた。自分の道しるべ的な人」。育ててくれた両親への敬意を、いつも忘れずにマウンドに上がっている。【永野高輔】



