佑ちゃん連投2回無失点/世界大学選手権
<世界大学選手権:日本8-4韓国>◇5日目◇21日(日本時間22日)◇1次リーグ◇チェコ・ブルノ
【ブルノ(チェコ)=前田祐輔】早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)が、女房役の父の訃報(ふほう)に燃えた。世界大学野球選手権第3戦の韓国戦で、4点リードの7回から登板。連投のマウンドで、2回を2安打無失点に抑え、8-4の勝利に貢献した。前日のカナダ戦は不完全燃焼だったが「昨日より真っすぐが良かった。すっきりした」と満足そうな表情を見せた。
この日の朝、カナダ戦でサヨナラ打を放った早大・細山田武史捕手(4年=鹿児島城西)の父斗史郎さん(享年54)が亡くなった一報が届いた。黒いTシャツを買って切り刻み、選手、関係者全員分の喪章を作った。斎藤はホチキスで左腕に留め、マウンドに上がった。普段は陽気な兄貴分。「全然知らなかった。本当に気合が入りました」。
喪章を付けた左腕を体に引き着け、強く腕を振った。最速は139キロだったが、直球が切れた。出発前には河原井正雄監督(53=青学大)が選手全員に伝えた。「昨日のサヨナラ打はオヤジさんが打たせてくれたんだ」。すぐに黙とうをささげた。細山田は「日本に帰っても会えない。金メダルを取って帰りたい」と言った。その思いを、斎藤も受け取った。
[2008年7月22日9時32分 紙面から]
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