86年の甲子園大会で優勝した天理(奈良)の主将で、プロ野球元近鉄の中村良二氏(40)が8月1日付で天理大硬式野球部監督に就任することが30日、分かった。中村氏は近鉄時代の89年には、勝負強い打撃で仰木彬監督の初優勝に貢献。97年は阪神に所属し、同年オフに自由契約になった。98年から中学生の硬式野球チーム「藤井寺リトルシニア」の監督に就任。チームを再建し、指導してきた実績が母校関係者の目にとまり、大学の監督に推薦された。

 天理大は現在、阪神大学リーグ2部。中村氏は「昇格はもちろんですし、神宮で優勝する夢がある。同時に学生野球は人間形成の場です。天理で4年間野球をやってよかったと思ってもらえるよう、礼儀作法も含めて教えて行きたい」と抱負を語った。