台風の影響で2日遅れて開幕した甲子園。いよいよ15日間の熱戦が始まりました!

 

 開会式で出場49校の先頭を切って行進したのは、昨年の優勝校、前橋育英の主将、工藤陽平君(中堅・3年)。今年は群馬県大会3回戦で健大高崎に敗れ連覇の夢は断たれてしまいました。開会式は主将の工藤君が優勝旗を返還。たった1人での行進でした。

 でも、チームを代表しての歩みは、力強く、そして誰よりも堂々と見えました。


 優勝旗返還では木村大会会長から「胸を張って帰ってください」と言われ、思わずニッコリ。

 優勝旗と引き換えに受け取ったレプリカの優勝旗はちょっぴり軽くなっちゃったけど、先輩たちから引き継いだ優勝旗。

 連覇へのプレッシャー。1年間、背負い続けた重圧から、やっと解放された瞬間、本当の笑顔がこぼれたように見えました。


 「優勝旗は重くって、腕がパンパンになりました(笑)。歴代優勝校の思いがこの旗に込められているから重いんでしょうね。でも、それを自分が持って歩いたのが不思議な感じがして、途中で返したくないな~って思いました」と、開会式後、話してくれました。


写真は前橋育英の主将、工藤君。エースの高橋光成君からは、「チームの代表なんだから正々堂々と歩いて来い!」と言われたそう
写真は前橋育英の主将、工藤君。エースの高橋光成君からは、「チームの代表なんだから正々堂々と歩いて来い!」と言われたそう

 昨年は2年生ながらセンターのレギュラーとして出場。3回戦の横浜戦ではホームランを打つなど優勝に貢献。昨年秋、新チームからは主将を任され、チームを引っ張ってきました。

 「正直、県大会で負けた実感はなかったんですが、今日、1人で歩いていて、もうここでプレーができないんだと思うと悔しくて。あらためて負けを実感しました」

 1年ぶりに見た甲子園は、工藤君の目にどう映ったのかな?

 「去年は小さく感じたんです。でも、今年は大きく感じました。1人で来たから、よけいそう感じるのかもしれませんね」


 たった1人の甲子園。

 遠かった甲子園。

 ここでプレーすることの難しさを、実感して、あらためて“甲子園”の存在の大きさを実感しているのかもしれませんね。


 「甲子園は自分の力以上の力が出る、特別な場所。後輩たちにも全力で戦って、またここに来て欲しいです」

 そう言って、笑顔で群馬に帰っていきました。


 さぁ、今年はこの優勝旗をどのチームが手にするのか! 

 2014年、夏の甲子園が始まりました。